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株式投資の極意(後編)

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負けを含めてトータルで考える

 

株式投資の極意(前編)では、機械的に損切りを行うことの重要性と逆張り取引の危険性についてお話しました。
では実際に株式投資で利益を出し続けるにはどうしたらよいのでしょうか。

 

株で利益を得るためには極力負けないようにして勝ち続けなければいけない。多くの投資家はこのように考えます。
たしかに勝ち続けることができるならこれ以上望ましいことはありません。しかし、実際問題として相場に勝ち続けることなんて不可能なことなのです。
株で利益を上げ続ける投資家はこのような非現実的な考え方ではなく、むしろ負けを許容しているところが一般の投資家とは異なるところといえます。

 

負けを許容するとはどういうことでしょうか。

 

外れ馬券は利益を上げるうえで必要なのか

 

少し脱線しますが、馬券予想ソフトを使ってインターネットで馬券を大量に購入し、多額の利益を得たものの、国税局から利益以上の追徴課税を受けた男性のことをご存知でしょうか。ここでは男性の馬券購入手法に着目して話の成り行きを見てみることにしましょう。

 

競馬の馬券配当で得た所得を申告せず 2009年までの3年間に約5億7000万円を脱税したとして 所得税法違反に問われ 無申告加算税を含む約6億9000万円を追徴課税された会社員男性が 大阪地裁の公判で無罪を訴えている

 

男性は2007〜2009年の3年間に計約28億7000万円分の馬券を購入。計約30億1000万円の配当を得ており 利益は約1億4000万円だった

 

大阪国税局は 税務調査の結果 配当額から当たり馬券の購入額を差し引いた約29億円を一時所得と認定した

出典 競馬で30億円配当に巨額の追徴課税の件を解説してみた|NAVERまとめ

 

簡単に要約すると、この男性は自分で改良した馬券予想ソフトを使って馬券を大量購入し、利益を生み出す方法を考案しました。その結果、2007年〜2009年の3年間に28億7千万円分の馬券を購入し、30億1000万円の配当を得ました。当然大量の外れ馬券も購入していますので、純粋な利益としては差し引き1億4千万円ということになります。ところが国税局は外れ馬券を経費とは認めず、当たり馬券の購入額のみを差し引いた29億円に対して課税しようとしたわけです。

 

そんな馬鹿な話があるでしょうか。この男性は、外れ馬券も含めて大量購入することでそのうちの何割かが当たり馬券となり、トータルで利益を積み上げていったわけです。つまりこの手法は外れ馬券の存在なしには成立しないわけで、馬券購入というスタイルは取っていますが、ここまでシステマチックな手法であれば一種の投資ということがいえるでしょう。しかし国税局はこの手法の特異性を考えることなく、画一的な判断により利益の5倍もの課税を男性に課したわけです。

 

その後最高裁まで争われ、外れ馬券は必要経費との判断が示されました。

 

同小法廷は 男性の購入手法について「独自の条件設定や計算式を用い 的中に着目しない網羅的購入を行った」と指摘。1日で多いときに1千万円以上 年間で10億円前後の馬券を購入している特殊性を鑑みて 雑所得にあたると判断した。その上で「外れ馬券を含むすべての購入代金が当たり馬券に対応し 外れ馬券も必要経費として控除できる」と結論づけた

出典 「外れ馬券は必要経費」最高裁、例外認める初判断|産経ニュース

 

株式投資の極意とは

 

株式投資でも同じようなことがいえます。相場で勝ち続けることを目指すのは、競馬で当たり馬券の購入だけを目指すことと同じような行為なのです。継続的に当たり馬券だけを購入することは不可能なわけですから、外れ馬券も含めてトータルで利益を積み上げていくことをかんがえなければなりません。この視点は株式投資においても重要な視点といえます。株式投資においても常に勝ち続けることは不可能なので、負けも含めてトータルで利益を積み上げていくことを考える必要があるのです。

 

株は何も考えずにランダムで売買した場合、儲かる確率は50%です。そこに株式市場における経験則から生まれたテクニカル分析をプラスすることで、儲かる確率は60%、70%と高まっていくわけです。決して勝率が100%になるわけではありませんが、この男性と同じように50%よりも高い確率で着実に利益を積み上げていくことで、継続的な収益を上げることができるということなのです。

 

このように最終的には確率論に行き着くことになりますので、大量の馬券購入も株式投資もそれほど差異がないということがお分かりいただけるかと思います。

 

負けも含めてトータルで考える。この考え方こそが重要なのです。
テクニカル分析は万能ではありませんが、これまでの経験則から勝つ確率を高めてくれるツールなのです。このツールを前編にあったようなルールを守って使いこなすことこそが株式投資で勝ち続けるための極意ということなのです。

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