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クレジットカードのお役立ち知識

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この記事では、クレジットカードの「ちょっと役立つ豆知識」的なことを紹介しています。普段気軽に使っているクレジットカード、この記事を読めばもっと身近なものに感じて大切にすること間違いなしです。意外に知らないクレジットカードあれこれです。

 

クレジットカードの仕組み

 

クレジットカードとは、後払いで買い物ができるカードです。買い物だけでなく、公共料金や税金、様々な利用料金も支払うことができます。でも「一括払いだと利息が付かないのに、誰が得をしているのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?たとえばカードローンでキャッシングをすれば、毎日利息が発生します。その理屈ならば、クレジットカードの場合もショッピングをした日から引き落とし日までの利息が発生しそうなものです。

 

この費用、実は買い物をしたお店が負担しているのです。クレジットカードが使えるお店は「加盟店」と呼ばれます。加盟店はクレジットカードを使える便利なお店になるために、クレジットカード会社に手数料を払っているのです。それで、一括払いでは利息は発生しないのです。

 

クレジットカード会社は加盟店が増えて、カード会員が増えるとさらに利益を上げることができます。こうして、カード会員、加盟店、クレジットカード会社、3者とも得をするのがクレジットカードなのです。

 

締め日と引き落とし日の関係

 

クレジットカードの利用者が気になるのが毎月の引落し日と引落し額です。思いのほか多かったり、逆に少なかったりした経験があるかと思います。これは「締め日」というものが関係しているのです。

 

例えば、締め日が毎月10日、引落し日が20日だったとします。この場合、前月の11日から当月の10日までの利用金額が20日に引き落とされます。引落し日が銀行の休業日の場合は、翌営業日が引落し日になるところがほとんどです。

 

ただし、注意点があります。「利用」というのはあくまでもクレジットカード会社が利用明細を受け取った、という意味なのです。実際の利用が10日だったとしても、データ受取が11日なら翌支払日に引き落としは持ち越されます。

 

公共料金でよくデータの受け渡しが遅れる傾向にあり、電気料金が今月引落し0円、翌月2か月分ということがよくあります。利用明細をキチンと把握して、残高を用意しておくことが大切です。

 

限度額とは?

 

限度額の仕組み

 

限度額とは一定期間内にショッピングやキャッシングに利用できる上限金額です。限度額に達すると、それ以上利用ができなくなります。たとえば30万円が限度額なら30万円のかいものをすればもう買い物ができません。

 

では、「一定期間」とはどの期間なのでしょうか?言い換えればどこで利用額の残高がリセットされて、再び利用できるようになるのか、ということです。これは支払い(引落し)が終わるとリセットされます。先ほどの限度額30万円を例に挙げます。28万円利用していれば、残りの利用可能額は30万円-28万円=2万円です。次の支払日で28万円が引き落されれば限度額は30万円に戻ります。

 

ただし、これは28万円全額支払った場合です。分割払いやリボ払いをしていて残高が5万円あると利用可能額は30万円-5万円=25万円となります。毎月自動的に30万円の限度額が付与される訳ではありません。

 

また、締め日が15日で支払日が翌月10日の場合、締め日の15日を過ぎれば限度額が回復すると思いがちですが、翌月10日の支払日で引き落としが完了するまでは限度額が回復しない点にも注意が必要です。つまり、その月に20万円の利用があった場合には、支払日が過ぎるまでは残りの10万円が限度額となってしまうということです。突然クレジットカードを停止されたという経験がある人はこの制度に引っかかっている可能性が高いです。

 

ショッピング枠とキャッシング枠の関係

 

クレジットカードには「キャッシング枠」が付与されていることがあります。例えば30万円のキャッシング枠だと、30万円までATMや銀行振込等で借入れができます。このクレジットカードのショッピング枠の限度額が50万円とします。30万円キャッシングした場合、ショッピングの利用可能額はいくらになるでしょうか?正解は20万円です。「ショッピング枠を使っていないから50万円では?」と思われた方も多いかもしれません。

 

実は、ショッピング枠とキャッシング枠は、それぞれ別に限度額を付与されているわけではないのです。あくまで基本の限度額はショッピング枠で、その中で使えるキャッシング枠というのが設定されているのです。先ほどのケースでショッピング枠を50万円のうち40万円を利用している場合、残りの限度額は50万円-40万円=10万円です。この場合、ショッピング枠かキャッシング枠であと10万円利用できます。

 

一時的に限度額を増額する方法

 

クレジットカードは適切に使っていると、限度額が上がってきます。カード会社から案内が来る場合もあれば、自動的に上がる場合もあります。これは「信用が上がった」ということです。

 

こういったクレジットカードの恒久的な限度額増額とは別に、一時的に限度額を上げてもらうこともできます。どんな場合かというと、海外旅行、挙式、引越しなど、一時的にクレジットカードを使う機会、費用が増える場合です。もちろん審査がありますが、恒久的な増額より審査は緩い傾向にあります。一時的に限度額を増額できることはあまり知られていないので、利用する機会があったら是非利用しましょう。

 

盗まれたり不正利用されたりしたらどうする?

 

盗難・紛失保険があるから安心

 

クレジットカードのメリットは、現金と違い、金銭的な負担が原則生じないことです。現金には個人の名前は書いておらず、盗まれたら泣き寝入りするしかありません。対してクレジットカードは一定期間内にクレジットカード会社に申し出れば、盗まれたカードで買い物をされた代金を支払わなくてもよいのです。盗難だけでなく、不正利用されてもその代金は補償されます。

 

一定の期間は通常60日以内です。結構長いと思われるかもしれませんが、不正利用の場合は気づくのが遅れることがあるので要注意です。たとえば、クレジットカードの締め日が15日だったとします。不正利用されたのが締め日の翌日16日だったとすると、翌月の締め日の10日に明細が確定するまで不正利用はわかりません。この時点で既に1カ月経過しているのです。利用明細が届いたらすぐ確認することが重要です。

 

盗難・紛失保険が効かない場合もある

 

いざというときに頼りになる保険ですが、適用されないケースもあります。

 

1.暗証番号の設定・管理の不備
たとえば、1111などの連番、自分の誕生日、電話の下4ケタ等、用意に想像の付く暗証番号の場合は保険が適用されません。暗証番号をカードに書いてある場合や財布に暗証番号のメモを入れていて一緒に落とした場合も同様です。

 

2.カードに署名をしていない
クレジットカードは、カード会員本人とクレジットカード会社が、本人が利用することを前提に発行しているカードです。署名していないということは、誰でも使っていいと見なされ
保険対象となりません。

 

3.本人同意の上で第三者に使わせた場合
第三者には家族も含まれます。先ほども述べたように、クレジットカードは本人が使うのを前提に発行されているので、本人以外の利用は規約違反となり保険適用外なのです。

 

旅行保険が適用される条件

 

クレジットカードに付帯している便利な機能として、国内・国外旅行傷害保険があります。旅行中、なんらかのトラブルがあった場合非常に心強い味方ですが、条件によって保険が適用されたりされなかったりします。それが「自動付帯」と「利用付帯」なのです。

 

自動付帯とは、その名の通りクレジットカードの会員であれば自動的に適用される条件です。年会費が保険料に含まれていると考えてもよいでしょう。

 

一方利用付帯とは、その旅行に関する交通費等をクレジットカードで支払った場合に保険が適用されるのです。

 

「自分のクレジットカードは旅行保険が付いているから安心」「クレジットカードの保険は盗難保険だけ」と思っていた方、一度規約を確認することをおすすめします。

 

家族カードのメリットとデメリット

 

家族カードのメリットは、利用明細に家族ごとに分かれて記載されるので、誰がどれくらい使ったか、家計の把握をしやすいことです。複数のカードに分かれていると、それぞれの明細を見なければならないので家計を管理するのが手間です。

 

反面、家族に内緒の買い物ができないのはデメリットです。たとえば大学生の息子が、恋人のプレゼントに花束を買ったのを明細で見られては恥ずかしいです。プライベートなお小遣いの買い物は自分のカードで、学費など家計から補助してもらうものには家族カードと使い分けるのが賢い家族カードの利用方法です。

 

クレジットカードを利用する大切なポイント

 

支払期限を守る

 

クレジットカードは会員とクレジットカード会社の信頼で成り立っています。会員がキチンと支払いをすることを条件に、立替払いをしているのです。よって、支払期限を守らないと、自分の信用に傷がつくことになります。

 

傷ついた信用の影響はそのクレジットカード会社に対してだけでなく、他のクレジットカードやカードローン等の利用にもかかわります。延滞した情報は、信用情報機関に送られ、その情報は他の金融機関も見ることができるのです。

 

信用情報機関とは、各金融機関が個人のクレジットカード等の利用状況を共有している機関です。あるクレジットカードを延滞していたら、他のクレジットカード会社も分かるようになっています。一枚カードを延滞すると、そのカードばかりか他のカードも使えなくなる可能性があるのです。クレジットカードは「クレジット=信用」です。失えば取り戻すのが大変なので、支払期日はきちんと守り、支払える範囲で利用することが大切です。

 

キャッシングやリボ払いの利息は意外と大きい

 

クレジットカードは、一括払いでは利息が付きませんが、キャッシングやリボ払いの場合は利息が付きます。楽天カードの場合、キャッシング18.0%、リボ払い15.0%です。例えば、10万円キャッシングした場合、30日後の利息は1470円です。少し豪華なランチを食べられるくらいの金額です。意外に高いと感じたのではないでしょうか。気軽だからといって、使い過ぎには注意です。

 

まとめ

 

いかがでしょうか。正しい知識を持って使えば、クレジットカードは日常生活に無くてはならないほど便利なものです。旅行保険まで付いていることは知らなかった、という人も多いはずです。そして面倒がってカードの署名欄が空欄な方、後悔する前に今すぐ署名してくださいね。

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