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株式投資の極意(前編)

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株で利益を出すために

 

株式投資で利益を出し続けることができるのは一部の限られた投資家だけです。ほとんどの投資家は3年以内に株式市場から退場すると言われています。株は確率で見れば上がるか下がるかの50%のはずなのに、どうしてほとんどの人は負けてしまうのでしょうか。

 

資金力がなかったから、相場の環境が悪かったから、いろいろ理由はあることでしょう。しかし、どんな相場環境においても一部の投資家は着実に利益を上げ続けているのです。その違いはどこにあるのでしょうか。

 

答えは簡単です。

 

損切りが徹底できていなかった
逆張り(トレンドに反した)取引を行っていた

 

主にこの2点に集約されます。

 

損切りは機械的に行うこと

 

実は株で利益を上げることはそれほど難しいことではありません。過去の経験則から買いのポイントや売りのポイントを判断するテクニカル分析を駆使すれば、理論値である50%の確率をさらに上げることができます。勝率が50%よりも高くなれば、多くの投資家は順調に利益を積み上げていきます。しかし、いつの日か平和だった相場に突如として大暴落の波が押し寄せてくるのです。

 

地震が未だに予知できないように大暴落も基本的に予知はできません。大暴落のスピードは予想をはるかに超えたものとなります。人間の心理は損切りをとても嫌いますので、大暴落の動揺で判断力が鈍っている間に含み損はどんどん拡大していきます。こうして多くの投資家が株式市場からの退場を余儀なくされてしまうのです。たった一度の失敗で退場を余儀なくされてしまうのが相場というものなのです。

 

相場は一度動き始めると予想を超えた動きをするものです。半値8掛け2割引きという言葉があるように、一旦暴落を始めるとまさかと思う水準まで値を下げることがしばしばあります。当初は上がると思って買った株ですから、そのような動きをしてもいつか戻してくれるはずという根拠のない期待感から損失を拡大し続けてしまうのです。一度含み損を抱えてしまっては動くこともできず、ただただ心を痛めながら見守っていることしかできません。

 

このような事態を避けるためにはどうしたらよいのか。

 

損切りを徹底すればよいのです。

 

テクニカル分析は万能ではない

 

先ほど挙げたテクニカル分析は100%正しい判断をするためのツールではありません。過去の経験則から可能性の高い判断を行うためのツールに過ぎません。何度か取引を行っていれば誤った判断をすることもあるでしょう。その場合は何も考えず損切りを行わなければいけません。株式投資の極意は勝つ確率を上げ、損失をいかに抑えるかということです。株式投資は100%の勝利を目指すものではありません。「70%の勝率で利益が損失を上回ることを目指すもの」と考えてください。何よりも大切なことは、一度の失敗で退場する事態だけは避けなければならないということなのです。

 

人間の心理を考えると分かっていてもなかなか損切りは行えないものです。そんな心の弱い投資家のために今は逆指値という便利な発注方法があります。取引の注文を入れる際にこの逆指値を使えばあらかじめ損失を確定することが可能なのです。あとは取引の勝率を上げることさえ考えていればおのずと利益が積みあがっていく仕組みが完成します。

 

株式投資で成功している一部の限られた投資家は、このように損失を自身でコントロールしているため大きな傷を負うことなく株式投資を続けることができているのです。
証券会社を選ぶ際にはこの逆指値に対応していることがマストと考えてください。

 

再現性も重要

 

取引の勝率を上げるためには取引の再現性を明確にすることも重要です。なぜそこで買ったのか、なぜそこで売ったのかを明確にできなければ、それは投資ではなく、ギャンブルと変わらない投機になってしまいます。自分に合ったテクニカル分析の手法を身に付け、なぜそこで買ったのか、なぜそこで売ったのかを明確に説明できるようになれば、再現性の高い取引を行える=一人前の投資家の仲間入りを果たしたといえるでしょう。

 

本来投資は人間の心理を排除して機械的に行うことが最も望ましいのです。ですから、なるべく感覚やフィーリングなどの感情は排除して合理的な取引ができるよう努めていきましょう。本当は機関投資家などのプロがやっているようにプログラムに売買させるのが一番損失を限定させ、勝率を挙げるためには適した方法なのですから。

 

取引は順張りが正解

 

個人投資家の多くは逆張り取引をしたがります。逆張りとは大きく下げた時に買って、大きく上げた時に売るという相場の動きとは逆に動くことを言います。逆張りは成功した時に大きな利益を取れる半面、失敗した時に甚大な被害を被ります。相場が急落して大きく下げた時に買うという行為をプロの投資家は絶対にしません。なぜならそこが暴落相場の始まりだということを知っているからです。逆張りが常に失敗するとは言いませんが、失敗した時に一発退場レベルの深手を負う可能性がありますので、基本的に逆張りはオススメできません。

 

もうひとつの理由は機関投資家(大口の投資家)が順張りによる投資を行っているからです。数百万円の資金を動かす個人投資家と数十億円単位で投資を行っている機関投資家とでは全くもって勝負になりません。相場を支配している大口投資家に逆らうのではなく、同じ方向を見て取引するように心がけるべきなのです。機関投資家も基本的にテクニカル分析のシグナルを見て売買していますので、同じ取引を心がければそれだけ勝率が上がることになります。逆張りで大きく儲けることができれば楽しいのですが、投資に楽しさを求めてはいけません。それではギャンブルと変わらないことになってしまいます。サラリーマンの機関投資家を見習ってクールで合理的な取引を心がけましょう。

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