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個人年金は必須です

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公的年金だけではきびしい

 

おひとりさまの老後にもあるように年金収入だけでは老後の生活はとてもきびしいものになります。

老後の総下流化が懸念される中、公的年金にプラスして老後の生活をカバーする民間の個人年金はもはや必須の備えといえます。

 

老後の備えは手堅くあるべき

 

よく、個人年金は利回りが悪いとかインフレに弱いとかという記事を目にしますが、それは大きな誤りです。
老後の備えに利回りを求めるのは間違っていますし(高い利回りがあるということは、それだけマイナスの可能性もあるということ)、成熟した日本経済においてインフレが起こる可能性は極めて低いと考えられるからです。
ただ、どうしても利回りが気になる方や投資の方が合っていると思う方は自分に合ったやり方で老後の備えをした方がよいでしょう。

 

一点気をつけていただきたいのは、高いリターンを期待できるということは同じだけマイナスのリターンが返ってくる可能性もあるということです。成熟した日本経済において長期投資をするのはナンセンスですし、ITバブルの崩壊やリーマンショックなど7〜8年に一度訪れる暴落相場を乗り越えるのは並大抵のことではありません。地道に利益を積み重ねていても、一度の暴落で資産が吹き飛んでしまうということも大いにあり得ることなのです。

 

例えば、3%の利回りを複利で30年投資できれば老後資金ができるという記事を目にすることもありますが、そんな利回りを30年も続けられる投資があれば世の中の全ての人がやっていることでしょう。
そのようなあり得もしない架空の話をもとに老後の資金を計画するなんて無責任にもほどがあります。

 

老後の備えは決して元本を下回らないように手堅く確実であるべきなのです。

 

年末調整で保険料控除を受けましょう

 

サラリーマン・OLの皆さんは年末調整によって個人年金保険料控除を受けることができます。実はこれだけでも十分な利回りが確保できているのです。
控除を受けるには条件がありますので、1本目は確実に控除が受けられる10年確定の個人年金に加入しましょう。控除を受けられる個人年金かどうかは保険会社に聞けば教えてくれます。

 

10年確定とは例えば65歳から10年間個人年金を受け取ることができるというものです。受け取る期間をあらかじめ定めているので10年確定型といいます。
しかし、これだけでは老後の備えは不十分ですので、もう1本終身の個人年金に加入した方がよいでしょう。

 

個人年金は老後の備えである一方で、長生きのリスクに備える文字通り保険としての側面もあります。
一番の理想はねんきん共済の逓増型終身年金のように長生きすればするほど受取額が多くなる年金保険です。長く生きればそれだけ医療費や介護費など必要になる資金も増えてきますので、そのリスクに備える意味でも逓増型は心強いです。

 

ただし、その分定額型に比べると月々の掛け金が上がりますので、自分の収入に合わせて逓増型にするか定額型にするかを決めるとよいでしょう。終身年金は長生きできないと損してしまう可能性もあるわけですが、ここは保険と思って割り切ることが大切です。

 

個人年金はなるべく早い時期に

 

個人年金は期間が長ければ長いほど掛け金も少なくて済みますので、なるべく若いうちから加入するのがお勧めです。老後の準備は時間を味方につければ無理なく少ない負担で行うことができます。

 

個人年金の受取額は契約時に分かりますので、自分の老後を想像していくらあれば充実した生活が送れるのか考えてみるとよいでしょう。

 

いきなり高額な保険に加入してしまうと今の生活が苦しくなってしまいますので、例えば昇給したタイミングで個人年金を増額するなど無理のない範囲で増やしていくのが望ましいです。

 

コツコツ貯金ができる人は必ずしも個人年金に入る必要はありません。ただ人間の心はとても弱いので、知らず知らずのうちに老後の準備ができるよう多くのおひとりさまには個人年金の加入をオススメします。

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