なるべく資産価値の高いマンションを
おひとりさまの住まい探しでポイントとなるのはできるだけ資産価値の高いマンションを選ぶということです。今はおひとりさまかもしれませんが、いつどんなタイミングで結婚するか分かりません。
マンションが足かせとなっては元も子もありませんので、できるだけ流動性の高いマンション、つまりいつでも希望の価格で貸したり売ったりできるマンションが理想といえます。
では、そのような資産価値の下がらないマンションはどのように探したらよいのでしょうか。
不動産の価値は1にも2にも立地
不動産を売却もしくは貸しに出す際には立地が最も重要な条件となります。
この立地で価格の9割が決まるといっても過言ではありませんので、マンション購入の際には下記3つの要件をクリアした物件を購入するようにしましょう。
人気のエリアであること
まずはマンションが建っているエリアについてです。
マンションには郊外型と都心型という分類がありますが、資産価値が下がらないのは間違いなく都心型の物件です。
東京でいえば港区、中央区、千代田区、渋谷区、新宿区の都心5区といわれるエリアは売値が買値を上回ることもしばしば見られる超優良エリアです。
都心5区の中でも港区はダントツの優位性を持っています。当然その分物件価格も高額となるわけですが、将来の売却を考えるのであれば、郊外の3LDKよりも港区の1LDKを購入した方が資産効果は高いといえます。
城南エリアといわれる品川区、目黒区、世田谷区、大田区も人気の住宅街を多く抱えています。
上記のような広いエリア以外にも二子玉川や武蔵小杉、豊洲、勝どきなど急速な再開発が進んでいるエリアも注目です。ランドマーク的なタワーマンションであれば今でも高値での取引が続いています。
ただ再開発が進んだエリアではすでに物件が価格が上がりきっているケースもありますので、周囲の物件と坪単価を比較するなど販売価格が高すぎないかのチェックは必要です。
交通利便性が良いこと
交通利便性には駅自体の利便性と駅からの距離の2つの意味があります。
駅自体の利便性とは主要なターミナル駅であり、快速や急行などの停車駅であるという意味合いです。やはり駅の利便性が高い方が売却もしやすい傾向にあります。
駅からの距離は徒歩時間のことです。不動産サイトの検索に引っかかりやすい徒歩5分以内がおすすめです。徒歩5分と6分とでは検索される回数的にかなりの差が生まれてしまいます。
このあたりはなるべく妥協せずに根気強く探したいところです。
買い物の利便性が良いこと
昨今はネット通販が普及してきているとはいえ、まだまだ食品や日用品の買い出しは近所で行うのが一般的です。
コンビニやスーパーが徒歩圏内にあることは必須条件といえるでしょう。大型の病院や公共施設等は頻繁に利用する施設ではありませんので、それほど重視する必要はないといえます。
またDINKS向けの物件であれば小学校や中学校の評判などもそれほど意識する必要はないでしょう。
ブランドを冠したマンションであること
不動産会社は星の数ほどありますが、将来的な売却時にブランドマンションであるか否かは大きな差を生みます。やはり財閥系といわれる三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友不動産のマンションは売却時の査定額も高い傾向にあります。
財閥系に野村不動産、東京建物、東急不動産、大京をプラスした不動産大手7社のブランドマンションであれば一般的なマンションと比べ資産価値の低下も緩やかなものとなります。
三井不動産レジデンシャル・・・パークシティ、パークタワー、パークリュクス
三菱地所レジデンス・・・ザ・パークハウス
住友不動産・・・シティタワー、シティテラス、シティハウス
野村不動産・・・プラウド
東京建物・・・ブリリア
東急不動産・・・ブランズ
大京・・・ライオンズ
その他の条件
売却を考えるのであれば眺望に優れたマンションの方が売りやすいですし、豪華な共有施設を備えたマンションの方が有利といえるでしょう。しかし、賃貸に出すことも考慮に入れるのであればそのあたりの条件はそれほど重要ではなくなってきます。むしろ立地条件に優れたマンションの方が借り手が付きやすいことでしょう。そういうことを考慮すると、例えば人気エリアのタワーマンション低層階などは非常にお買い得な物件といえます。タワーマンションは眺望が大きなポイントとなりますから、低層階は比較的抑えめの価格帯で売りに出されることが多いです。利便性の高いタワーマンションであれば、低層階を購入して自身が住まなくなったら賃貸に出すことで高い収益を上げられるというケースもあります。
一概に資産価値の高いマンションを購入するというのは難しいことかもしれませんが、上記の条件を頭に入れつつ物件探しをすることでマンションを買ってはみたものの、大事な時に売れない(大きな売却損が出る)というリスクは軽減できることでしょう。
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