ダイエットの基礎知識
ダイエットの基本は収支バランス
基礎代謝という言葉をご存知でしょうか。ダイエットにおいてはこの基礎代謝がとても重要な意味を持ちます。
基礎代謝とは生命を維持するために最低限必要なカロリーのことです。一日中何もせず寝ているだけで消費されるカロリーと思ってください。基礎代謝量は人によって様々ですが、一般に女性は1200キロカロリー、男性で1500キロカロリーとされています。
参考 基礎代謝 -wikipedia
この基礎代謝に一日の活動量を加えたものが一般に必要カロリーとして目安とされています。これも活動量によって様々ですが、一般に女性は1500キロカロリー、男性は2000キロカロリーぐらいが目安となることが多いです。この目安カロリーを上回れば脂肪として蓄積されますし、下回れば脂肪が消費されるという非常に単純明快な仕組みとなっています。ダイエットを行う際はこの収支バランスを常に意識しておく必要があります。
極端な例でいうと、毎日ケーキしか食べなかったとしても必要カロリーを下回っていれば徐々に痩せていくということです。(ただ栄養バランスが崩れるとダイエットはうまくいかないのでこの点は後述します)
なぜ基礎代謝が重要なのか
上記のように男性でいうと一日の必要カロリー2000キロカロリーのうち、1500キロカロリーを基礎代謝が占めているということになります。つまりこの基礎代謝が多ければたくさん食べても太りづらい体になりますし、少なければ太りやすい体になってしまうのです。
実はこの基礎代謝ですが、筋肉量が大きく影響しています。筋肉の多い人は基礎代謝が多く、筋肉の少ない人は基礎代謝が少なくなるということです。一般に代謝のいい体というのは筋肉量の多い体を意味します。
間違ったダイエットをして筋肉量が減ってしまうとこの基礎代謝も減ってしまうことになり、以前と同じ量のごはんを食べていても太るという現象が発生します。長期的にダイエットを成功させるにはただやみくもに食事の量を減らすだけでは逆効果で、いかに代謝のよい体を作るかというところに重きを置くべきなのです。やみくもなダイエットは筋肉量を減らす原因となりますので、いかに体の筋肉を保ったままカロリーの収支バランスを意識できるかが重要なポイントです。
タンパク質も重要です
私たちの体の20%はアミノ酸で構成されています。血管や内臓、皮膚、筋肉など生命活動の維持に大切な役割を担っています。このアミノ酸は主に食事でタンパク質を摂取することで生成されます。つまりタンパク質は非常に重要な栄養素ということです。もしタンパク質が不足すると私たちの体は筋肉を溶かしてアミノ酸を生成しようとします。タンパク質の不足した食事を続けているとどんどん筋肉量が減っていくことになるのです。
筋肉量が減るということは基礎代謝の減少につながり、より太りやすい体へと変わってしまうのです。ダイエットのために食事を減らしたつもりが太りやすい体を作っていたとしたら大変な逆効果ということがお分かりいただけると思います。
摂取カロリーを減らす場合でもタンパク質は十分に摂取して筋肉量を減らさないように心がけることが結果としてダイエットの成功につながるのです。