叙々苑でひとりごはん
おすすめ度:
ひとりごはん難易度:
高級焼肉の有名店にドキドキ
叙々苑といえば泣く子も黙る高級焼肉の有名店です。有名店でひとりごはんの最初の店舗は焼肉の名店叙々苑を選ぶことにしました。
有名店と言われてここしか思い浮かばなかったのも選択理由のひとつですが。
ひとり焼肉だけでもハードルが高いのに叙々苑にひとりで食べに行くって大丈夫なのでしょうか。食べる前から胃がキリキリと痛みます・・・。
おひとりさまで予約を取るのもなんなので飛び込みで食べに行くことにしました。
高級店なら暖かく迎えくれるに違いない。そんな希望を胸に叙々苑へと旅立つのでした。ドキドキ・・・。
叙々苑新宿小田急ハルク店
今回向かったのは会社の近くにある叙々苑新宿小田急ハルク店です。
ビックカメラからエレベーターに乗り8Fで降りると叙々苑がありました。
込み合ってる時間に行くとさすがに迷惑かと思いまして、開店早々の17時半に到着しました。
おひとりさまにとってお店に入るこの瞬間が一番緊張するのではないかと思います。
店員さんがいないと手持無沙汰になってしまいますし、忙しい時に入るのもなんか悪いですし。タイミングよく店員さんが暇そうにしていることを祈っていざ入店です。
どりゃー
受付でちょっぴり緊張
意を決して中に入ると年配の男性店員が受付らしきところで何か作業をしており、若い女性店員は受付の前で電話をしているようです。
男性店員は見た感じわりと立場が上の人そうなので、できれば女性店員に対応してもらいたいところですが、ここまできて贅沢は言っておれません。
男性店員は少し怪訝な表情で私を見ているようです(本当はそんなことないのですが、どうしてもそんな風に見えてしまうのです)
少し切ない眼差しで男性店員を見つめるとようやくお客として認識してくれたようで(入店から約5秒)
男性店員「いらっしゃいませ。」
普通ならこのあと何名様でしょうか?とくるのでしょうがどう見てもひとりしかいません。私が行きつけの大戸屋であればおひとりさまでしょうか?と聞いてくれるのですが、叙々苑でおひとりさまはなかなかいないだろうなと思い、自分からカミングアウトしました。
私「ひ、ひとりなんですが。」
どうやら男性店員もおひとりさまでしょうかとは少し聞きづらかったようで、私のカミングアウトを聞いて少しほっとしたご様子で・・・
男性店員「もちろん大丈夫でございます。」
なんという心強いお言葉でしょうか。明らかに私の不安な心理を察したお言葉ではありますが、高級焼き肉店として名高い叙々苑さんでもおひとりさまを受け入れてくださるのですね。
今までの不安な気持ちが一気に取り除かれていくのを感じました。
男性店員「ではご案内させていただきます。」
どこまでもついていきます。これからの叙々苑タイムはすべて貴方にお任せいたします。そのような気持ちで受付をあとにしたのでした。
おひとりさまにぴったりの窓際席
まだ早い時間だけあってお客さんの入りもまばらです。途中グランドピアノが置いてあったりとさすが高級店の貫録です。
どうか端っこの目立たない席を案内してくれますように。そう祈りながら男性店員のあとをついていきます。
男性店員「こちらのお席でいかがでしょうか。」
男性店員は窓際のカップルシートとおぼしき席に案内してくれました。
座席は完全に窓に向かって配置されており、隣のカップル席との間や座席の後ろにも間仕切りがしてあって半個室のような雰囲気です。
しかも一番壁際の席なので、席に座ってしまえば新宿の夜景以外目に入らない完璧なおひとりさまシートといっても過言ではありません。
男性店員さんありがとう。あなたのご厚意は一生忘れません。こんな素晴らしい席へ案内してくれるなんて。
まだ早い時間で席がほとんど空いているということもあるのでしょうが、おそらくおひとりさまが来店したら優先的にここへ案内するような手はずになっているのでしょう。
叙々苑クラスの高級店になるとおひとりさま対策も万全なようです。
隣の席に荷物を置くとさりげなく布をかけてくれたりと、高級店の心遣いは随所に感じることができます。
壺漬けカルビにすだれ肩ロース炙り焼き
ひとりごはんで気をつけなけないといけないのは、あまり多くのメニューを頼めないということです。叙々苑のメニューは基本2人前用になっていますので、調子にのって頼んでしまうとすぐにお腹がいっぱいになってしまいます。
とはいえ、せっかく叙々苑に来たのですから、普段食べれないものを食べてみたいです。
メニューをガン見していると壺漬けカルビ焼とすだれ肩ロース炙り焼の写真が目に入ってきました。画像付きで紹介しているということは叙々苑のオススメに違いない。そう考えこの2品は注文することにしました。
壺漬けカルビ
すだれ肩ロース炙り焼
自分のお腹と相談するとあと1品が限界なようです。うーん、ネギタン塩も捨てがたいし、ハラミのない焼肉も考えられないし。
長考の末、今回はハラミをセレクトすることにしました。ネギタン塩はまた次回の機会に食べよう。そう心に誓ったのです。
あと叙々苑に来て絶対外せないのが叙々苑サラダです。コンビニにも売っているくらい有名なので、よほどのことがない限り注文したいところです。今回はワカメ入りの叙々苑サラダにチャレンジです。
カルビと上カルビの違いって?
注文する品々が決まったところで店員さんを呼ぶこととします。テーブルのボタンを押すとすぐに店員さんがやってきました。
店員さん「ご注文はお決まりでしょうか。」
私「えーと、壺漬けカルビ焼とすだれ肩ロース炙り焼、それにハラミをお願いします。あ、あと叙々苑サラダワカメ入りもお願いします。」
店員さんはやさしい笑顔で応対してくれます。心の中ではひとりにしては結構頼むなと思っていたかもしれません。
せっかくなので前から疑問に思っていたことを聞いてみることにしました。
叙々苑にはカルビといっても普通のカルビと上カルビ、特選カルビがあります。
それぞれお値段に結構な開きがあるので、どのような違いがあるのか前から気になっていたのです。
店員さんによると、カルビと上カルビは霜の入り方の違いだそうです。赤身肉がお好きな方は普通のカルビを適度に脂の入ったお肉が好きな方は上カルビを頼むとよさそうです。
肉はどちらも国産牛を使用しているとのこと。
特選はさらに黒毛和牛を使っているので、カルビ、上カルビとは一線を画すお肉なのだそうです。
ただ、叙々苑のカルビは普通の焼肉屋さんでいうところの上か特上に値するぐらいやわらかくてジューシーなお肉なので、普通のカルビでも十分楽しめると思います。
焼肉に囲まれて至福の時
まだそれほど混んでいないということもあり、注文して5分くらいすると次々と注文の品が運ばれてきました。
叙々苑さんは何も言わないと注文したものは一気に持ってきてくださるので、ゆっくり食べたい方は順番に持ってきてほしい旨伝えた方がよいかもしれません。
私はテーブルにお皿がいっぱい並んでいるとテンションが上がるので、一気に持ってきてもらいました。
これを全部ひとり占めできるかと思うと自然と笑みがこぼれてきます。
もちろん大勢で食べる焼肉も美味しいのですが、そういう時はどうしても気を使いながら食べていると思うんですよね。
ひとりごはんであれば誰に気兼ねすることもなく、おもいっきり焼肉を食べれるというのはものすごく幸せを感じてしまいます。
まずは叙々苑サラダを食べつつハラミを消化します。一気に焼いて、一気にほおばる。ひとり焼肉がこれほど幸せなことだったとは・・・。
しかも場所的に誰の目を気にすることもなく食べ進めることができるのです。叙々苑さん本当にありがとう。
さて、お次はすだれ肩ロース炙り焼の出番です。
名前の通り肩ロースがすだれ状になっており、ものすごく食べごたえがありそうです。
網の上で焼くとこんな感じです↓網一杯に焼けております。
途中ひっくり返しながら両面が程よく焼けたところでハサミをチョキチョキ入れます。
食べやすい大きさに切って食べるのですが、せっかくなので大ぶりなまま食べることにしました。
ボリューム感といい、柔らかさといい、なんという幸せ感なのでしょうか。まさに肉を食べているという醍醐味が味わえますので、みなさまにもぜひ味わってみていただきたいです。
お次は壺漬けカルビ焼です。
壺の中にカルビと共にエビや野菜たちが一緒に漬け込まれています。タレが染み込んでいてとても美味しそうです。
網の上に全て載せるとこんな感じでした↓
ただ一気に載せると食べるのが大変でしたので、少しずつ焼いたほうがよいかもしれません・・・。
これまたカルビの塊を両面焼いたらハサミでチョキチョキするタイプなのですが、普通のカルビでは味わえない肉肉感が味わえます。
普通のカルビに食べ飽きた方にはぜひともお勧めしたい食べ方です。
ちなみに叙々苑さんは網が少し汚れてくるとすぐに新しいものに取り換えてくれますので、いつもフレッシュな網で焼肉を楽しむことができます。
こういうサービス力は高級店ならではだなと感じました。
そんなこんなで満足感いっぱいのまま焼肉を食べ終えたら、最後はサービスのデザートが付きます。これだけ焼肉を食べると口の中がぎとぎとなので、ここでのアイスクリームはうれしいですね。
デザートを食べ終えたらテーブルで会計を済ませ、一息ついたら帰宅の途に就きます。
店員さんが一列になって見送ってくださったのは少し恥ずかしかったです・・・。
叙々苑でひとり焼肉オススメです
ひとり焼肉は思っていた以上にハードルは低く、満足感のあるものでした。
焼肉を無心で食べることがこれほど楽しいこととは正直意外でした。
焼肉はみんなでわいわい食べるものという先入観があるからかもしれませんが、叙々苑という洗練された空間で落ち着いて食べるひとり焼肉はぜひとも試してみていただきたいです。
高級店だからこそ、行き届いたサービスだからこそ、ひとり焼肉が成立したのかもしれません。
一番緊張したのはお店に入って案内してもらうところまでです。そこさえクリアしてしまえばあとは至福の焼肉タイムが待っているのです。
多くのおひとりさまにとってチャレンジする意義は大いにあるように感じました。
おひとりさまライフを豊かにするためにも、叙々苑でひとり焼肉ぜひともチャレンジしてみてください。