第5回 クレジットカード特集(後編)
ワンランク上のおひとりさまライフを追求するおひとりさまライフ編集部。
特集記事の第二弾はクレジットカード特集をお送りしています。
今回はアメックスの最高峰センチュリオンカードについてお届けしていきます。
橘「編集長、センチュリオンって知ってます?」
編集長「あー、あの黒いカード、ブラックカードって呼ばれてるやつだよね。年会費が36万って尋常じゃないよな。」
橘「へー、やっぱり編集長でも知ってるんですね。だてにプラチナホルダーなわけじゃないんですね。」
編集長「俺には縁のないカードだけど・・・」
橘「たしかに・・・」
アメックスにはグリーン、ゴールド、プラチナとラインナップがありますが、センチュリオンカードはプラチナカードのさらに上に位置するアメックス最上位のカードになります。
日本国内でも持っている人は5000人程度といわれており、その希少性を保つため厳格な人数制限が行われています。
その黒いカードフェイスから一般にはブラックカードと呼ばれています。
以前は年会費16万円でしたのでちょっとだけ背伸びすれば手が届く存在でしたが、サービスの拡充と共に年会費は36万円に値上げされ、一般人にはますます縁遠い存在になってしまいました。
クレジットカードに36万円はなかなか払えないですよね・・・。
つまり、この金額を無理なく払える財力がなければセンチュリオンを持つに値しないということです。
ちなみにアメリカのセンチュリオンホルダーの平均年収は130万ドル、平均資産は1630万ドルなのだそうです。
橘「センチュリオンカードってどんな人が持ってるんですかね?」
編集長「知り合いの社長で持ってる人知ってるけど、まあ金持ちだな。六本木で300万の賃貸に住んでる人だけどね。」
橘「たしかに編集長の給料じゃセンチュリオンはちょっと難しいですよね・・・。」
編集長「うん・・・」
センチュリオンカードはどんな人が持っているのでしょうか。
有名人でセンチュリオンカードを持っていると公言しているのは、ダウンタウンの浜田雅功さん、細木数子さん、高須クリニック院長の高須克弥さんなどそうそうたる顔ぶれです。
センチュリオンを持つためには相当な資金力も必要なのですが、アメックスからセンチュリオンを持つに相応しい人物であると認められる必要もあります。
では、センチュリオンを持っているとどんなサービスが受けられ、どうやったら取得することができるのでしょうか。
◎センチュリオンのサービス
・センチュリオンの限度額
ブラックカード(センチュリオン)はよく戦車も買えるといわれますが、実際はどうなのでしょうか。
もちろん実際に買う人はいないでしょうが、買おうと思えば買えるところがセンチュリオンのすごいところです。
こういった例えは、ブラックカードには限度額がないというイメージから来ているものと思われます。当然ブラックカードとはいえ限度額がないわけではありませんが、その限度額があまりに高いため通常の使い方をしている限りはそれを意識することはありません。
高い限度額の他にセンチュリオンでは下記のようなサービスが受けられます。
・専任のコンシェルジュ
プラチナカードのコンシェルジュは専任ではありませんが、センチュリオンでは専任のコンシェルジュが付きます。まさに私設秘書という感覚でいろいろなお願いを聞いてくれます。予約困難なレストランや旅館などでもセンチュリオン会員向けに常時予約枠を確保しているといわれており、まさにノーと言わないサービスを実現してくれます。
センチュリオン会員にとって最も利用頻度の高いサービスになることでしょう。
・ホテルのアップグレード
センチュリオンのトラベルデスク経由でホテルを予約するとかなりの確率でアップグレードが受けられます。それもシングルやツインの部屋がスイートになるという通常では考えられないアップグレードの仕方です。まさにセンチュリオンの効果を実感できる瞬間ですね。
また、トラベルデスクを経由しない場合でもチェックイン時にセンチュリオンを提示することで特別なサービスが受けられる場合もあるようです。
この他にもプライベートジェットのチャーター手配やクルージング船の手配など一般人には縁のないサービスが目白押しとなっていますが、そんなサービスを取り揃えているところにセンチュリオンの価値があるのですね。
◎センチュリオンを取得するには?
センチュリオンはプラチナカードと同様に招待制となっており、アメックスからのインビテーションがないと持つことができません。
プラチナカードはある程度の収入があり、それなりの使い方をしていればいつかはインビテーションがもらえます。しかしセンチュリオンはこういう使い方をすればインビテーションがもらえるといったものがなく、そこがまた希少性の源となっています。
一般的には、下記のような使い方をしていればインビテーションがもらえるといわれています。
・年間1500万円以上の利用実績
・アメックスが求めるライフスタイルに即したクレジットヒストリー
しかし、上記のような使い方をしていても必ずしもインビテーションがもらえるわけではありません。センチュリオンはプラチナカードよりも厳格な人数制限を行っているため、インビテーション枠に余裕がなければ、たとえセンチュリオンの条件を満たしていてもインビテーションが送られることはありません。
この厳格なブランディングポリシーこそがセンチュリオンの価値を高めているのです。
とはいえ、センチュリオンカードがどうしてもほしいという方は下記のような方法があります。
・センチュリオンホルダーからの紹介
センチュリオンホルダーからの紹介であればアメックスの審査にもプラスに働きます。プラチナカードであれば高い確率で審査が通るようです。
また逆に今プラチナホルダーなのであれば、ゴールドやプラチナ会員をアメックスに紹介するのもひとつの手です。
多少時間はかかりますが、紹介した会員が利用した実績は自身の実績と合算されて計算されるようなので、利用実績の大きな会員を紹介すればそれだけセンチュリオンのインビテーションが近づくことになります。
・残高証明の送付
アメックスは会員の資産状況を知りませんので、クレヒスから資産状況を推測してインビテーションを発行することになります。
センチュリオンともなればそれなりの使い方をしなければアメックスが求める会員像に達することができません。しかし、既に数億円の資産を持っていてプラチナカードも保有しているのであれば自身の資産を開示してしまうというのもひとつの手です。
プラチナデスクに電話してセンチュリオンに興味がある旨と資産を開示する用意があることを伝えてみましょう。センチュリオン会員に空きがあれば審査に入ってもらえるはずです。
・プライベートバンクの利用
これは少し裏技的な方法になりますが、そこまで多くの資産は持っていないけれども、どうしてもセンチュリオン会員になりたいという方にお勧めの方法です。
それでも数千万の金融資産は必要になりますが、プライベートバンク(特に外資系)にお金を預けてみましょう。プライベートバンクには専任の担当者が付きますので、その担当者にアメックスのセンチュリオンがほしいと言ってみましょう。
プライベートバンクとアメックスの法人部門はたいていつながりがありますので、うまくいけばプライベートバンクの推薦ということでセンチュリオンの取得につながるケースがあるようです。
当然確実に取得できるわけではありませんが、お金に余裕がありセンチュリオンが欲しいという方は試してみる価値はあるかと思います。
このようにセンチュリオンカードはアメックスの総力を結集したカードなので、財力さえあればとてつもなく素晴らしいサービスが受けられることでしょう。逆に一般人が無理して持ったとしてもその効力を発揮させることが難しいという、持つ人を選ぶカードといえるかもしれないですね。