おひとりさまライフ.jp

未婚化が進む日本

2010年の国勢調査によると、東京都に住む30代女性の未婚率は42.7％、30代男性の未婚率は52.7％とのことでした。これはかなり衝撃的な数字ではないでしょうか。

35歳結婚限界説でお話したように、35歳以降の結婚率がごくわずかなことを考えると、将来的な生涯未婚率も上記の数字に近づいていくことが考えられるわけです。

生涯未婚率の上昇でもご説明しましたが、もう一度日本で未婚化が進んでいる背景について整理してみましょう。

未婚化が進む背景

お見合い結婚の衰退によるもの

• ひと昔前の結婚率は98％で、その頃はお見合い結婚が主流だった
• メディアの影響によりお見合い結婚→恋愛結婚が主流に
• 恋愛結婚は一定の条件と高いコミュニケーション能力が必要とされるため、対応できない男女が続出

女性の社会進出が進んだことによるもの

• 1986年施行の男女雇用機会均等法の制定により女性の社会進出が進んだ
• 女性は経済力を獲得し、妥協してまで結婚しなくてもよいという価値観が一般化
• 女性の社会進出により男性の経済力が相対的に低下

  （25歳〜35歳男性の75％は年収400万円未満）

• 結婚合格ラインに達する男性の数が減少（非正規男性の増加）

婚活ブームによるもの

• 受動的には結婚できないという認識が高まり、婚活ブームが到来
• ネット婚活、結婚相談所などの成婚率は10%に満たないという現実
• 多くの人から選ぶ選ばれるという婚活は疲労感が高く、婚活疲れの人が続出
• 結果として、婚活ブームはほとんど未婚化の解決策にはなっていない

他にもいろいろな要因は考えられると思いますが、大きくは上記の要因により未婚化が進行していると考えられます。

価値観の多様化により、女性の期待値が上がったのか、期待に応えられる男性が減ってしまったのか。次回は未婚化を解消するはずの婚活が、なぜこれほど成功率が低いのかについて考えてみることにしましょう。