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飲茶天国の香港

お茶を楽しみながら点心を食べる香港ならではの美味しい習慣が飲茶。香港飲茶の伝統を引き継ぐ老舗飲茶やラグジュアリーな空間で楽しむホテル飲茶などバリエーションはさまざま。おいしく進化を続ける香港飲茶を心ゆくまで存分に楽しみたい。

飲茶とは

飲茶はお茶を飲みながら点心をつまむという広東地方の習慣が発祥といわれています。点心とは中国式の軽食のことで、餃子やシュウマイ、春巻きなどことを指します。
「美食とスイーツの都」香港では、この点心が時代と共に進化し、トラディショナルな点心だけでなく趣向を凝らした新しいタイプの創作点心が次々と誕生しています。

飲茶を食べるには

飲茶は一般的にお昼頃〜夕方頃までで夜には行われていません。また飲茶は基本的に広東料理のお店で出されています。しかし、最近では点心専門店が増えており、そういった専門店ではいつでも気軽に飲茶を楽しむことができます。

香港のおすすめ飲茶10選

数ある香港飲茶の中でも超ド定番の必食飲茶は食べずして帰れない。迷ったらまずはこの10品を注文してみよう。

		小籠包（ショウロンポウ） 肉の旨みが凝縮されたスープが皮の中に詰まっている。上海発祥の点心。日本でも親しまれている一品。
		水晶鮮蝦餃（蒸し餃子） 飲茶を代表する点心で、透き通った皮にプリプリとしたエビがたっぷり包まれている。どの店にもある香港飲茶の定番。
		蝦子焼売（エビの卵のせシュウマイ） 具は豚肉のミンチで、上にのっているのはエビの卵。彩りもきれいでジューシーな一品。
		煎韮菜カ（焼きニラまんじゅう） 北京式の焼き点心で、ニラのシャキッとした食感と香りのよさが特徴。
		芝麻球（ゴマ団子） 中華街でもおなじみのデザート点心。香ばしいゴマの香りとアツアツの餡がたまらない一品。
		叉焼包（チャーシューまんじゅう） アツアツのチャーシューが皮の中に入っている。甘めの皮とチャーシューがよく合う。
		鶏絲炸春巻（鶏肉入り春巻き） 日本でもおなじみの春巻き。細切りの鶏肉と野菜入りがオーソドックス。
		煎蘿蔔コウ（大根餅） 大根のすり身が独特な食感の人気点心。表面はカリッと香ばしい。
		上湯腐皮巻（湯葉春巻き） 豚のひき肉やエビなどの海鮮を湯葉で巻いた春巻き。ふわっとした食感が人気。
		陳皮牛肉球（牛肉団子） 牛肉のミートボール。蒸して作るためふわふわとした食感になる。

香港飲茶店の特徴

香港飲茶には大きく分けて、香港飲茶の伝統を引き継ぐ「老舗飲茶」、洗練されたダイニングで優雅に楽しむ「ラグジュアリー飲茶」、大衆感漂う昔懐かしい「ワゴン式飲茶」があります。

老舗飲茶店の特徴

老舗なだけあって地元の常連客が多いのが特徴。お店としては観光客よりもいつも来てくれる常連客を大切にするので若干のアウェイ感は感じるかも。それでも日本語のメニューを用意しているお店もあり、歴史を感じる佇まい感じながら香港飲茶の真髄を楽しみたい方にはおすすめです。

ラグジュアリー飲茶店の特徴

高級ホテルの広東料理店で提供される飲茶がラグジュアリー飲茶です。洗練された空間でサービスも行き届いており、初めての飲茶を楽しむ方には安心できる空間です。他のお店よりも落ち着いて食べられるのはおひとりさまにとってもうれしいポイントです。ただお値段が若干高めになるのは仕方のないところでしょう。

ワゴン式飲茶店の特徴

昔懐かしいスタイルでセイロを山積みにしたワゴンで飲茶を運んでくれます。香港飲茶の原点を楽しみたいならぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。価格がリーゾナブルなところもうれしいところです。ただ込み合っている時には相席になるなどあまり落ち着いた雰囲気とはいえないかもしれません。点心の争奪戦になってしまう昼頃を外して訪れるとよいかも。

老舗飲茶のおすすめ店

翠園大酒樓（チュイユンダイザウラウ）

	香港最大の美食集団であるマキシムズが経営する広東料理チェーンで、40年以上の長きにわたって香港の人々に愛され続けている。特に、飲茶の点心の美味しさには定評があり、最近は新作にも取り組みはじめている
場所	旺角東駅D出口と直結
営業時間	7時30〜16時、17時〜23時
電話	2628-9668

滿福樓（マンフォッラウ）

	ヴィクトリア・ハーバーのすばらしい眺めと、高い天井を生かした巨大な椰の木が印象的な広東料理レストラン。ほぼ週替わりという飲茶の点心は、正統派ながら現代的で、天女をデザインした美しい食器に映える。
場所	萬麗海景酒店3F
営業時間	12時〜15時、18時30分〜23時
電話	2584-6971

ラグジュアリー飲茶のおすすめ店

欣圖軒（ヤントウヒン）

	正統派の高級広東料理が、ヴィクトリア・ハーバーを眺めながらいただける名店。店内を改装してよりシックに大人な雰囲気に変わった。ミシュランでは２つ星で、その洗練された料理の匠は点心にも生かされ、ここでしか味わえない至玉のメニューが揃う。
場所	インターコンチネンタルホテルB1F
営業時間	12時〜14時30分、18時〜23時
電話	2313-2323

金葉庭（ガムイップテン）

	重厚な調度品が配された空間で、高級広東料理と創作点心を提供。ツバメの巣を混ぜ金箔を飾ったエビ餃子、野沢菜とチャーシューを豆乳入りの皮で包んだ叉焼包など、定番点心にもひと工夫。特別な飲茶タイムをどうぞ。
場所	パシフィック・プレイス内コンラッドLF
営業時間	11時30分〜15時、18時〜23時
電話	2822-8870

ワゴン式飲茶のおすすめ店

大會堂美心皇宮（ダイウイトンメイサムウォンゴン）

	中環でワゴン式飲茶が楽しめる貴重な大酒楼。シティホールの中にあって、連日大盛況。広いダイニングは開放感があり、巨大なシャンデリアが下がる店内はゴージャス。香港最大のマキシムズ経営で唯一残っているワゴン式。味も折り紙付き。
場所	中環駅J3出口から徒歩５分、大會堂低座2F
営業時間	11時〜15時、17時30分〜23時30分
電話	2521-1303

名都酒樓（ミンドウジャウラウ）

	香港を代表する大酒楼のひとつで、MTR金鐘駅と直結するビルの中に、約1000人収容可能という広いダイニングをもつ。特にランチにはワゴン式で飲茶が楽しめ、200種類を超える広東式点心が味わえる。麺やご飯物などを提供するセンターコーナーにも注目。
場所	金鐘駅D1出口から徒歩１分
営業時間	8時〜22時45分
電話	2865-1988