第2回 編集長カジノで惨敗
前回に引き続きラスベガス特集をお送りします。
ようやくラスベガスに到着した編集長と橘。さて、これからどんな出来事が待っているのでしょうか。わくわく・・・。
橘「あ、運転手さん、私はSignatureまでお願いしますね。この男性は本館なので私の後にお願いします。」
編集長「ん?俺は橘と一緒のホテルじゃないの?」
橘「ホテルは一緒なんですけど、私はSignatureというタワー棟で編集長は本館なんですよ。経費の都合でタワー棟にふたりも泊まれなかったもので。」
編集長「あ、そうなんだ。俺は橘と一緒の部屋でもよかったんだけど。」
橘「そんなこと言ってるとセクハラで訴えますよ。」
編集長「ごめんなさい・・・。」
こうして私、橘と編集長は無事ラスベガスのホテルに到着したのでした。
今回泊まるホテルはMGM Grandというラスベガスで一番大きなホテルです。
客室数は5000室を超え、世界でも最大規模のホテルとして有名です。またこのホテルを運営するMGM Resorts Internationalは傘下に噴水ショーで有名なベラージオをはじめラスベガスの半数近くのホテルを牛耳る巨大ホテルグループなのです。
橘「さすがSignatureはすごいわね。全室滞在型のスイートタイプなだけあって設備が充実してるわ。トイレと洗面台は2つずつ。キッチンには包丁、食器、お鍋にミキサー、大型冷蔵庫も完備と何日でも滞在できそう。編集長には悪いけど本館とは値段も違うし。。」
橘「すごーい、ジャグジーバスまで付いてる〜。こんなに豪華な部屋だったとは・・・。編集長のことを思うと胸が痛むわ。」
私が泊まったのはMGM GrandのSignatureというタワー棟で、全室スイートタイプのラグジュアリーホテルなのです。部屋の広さは70uぐらいでしょうか。本館までは少し距離があるのですが、動く歩道でつながっているのでそんなに気になりません。ゆったりとラスベガスの滞在を楽しみたい方にはおすすめです。
さて、その頃編集長は!?
編集長「やっぱりホテルがでかいって言っても部屋はそんなに広くないんだな。バスルームもないし、冷蔵庫も付いてない。ビールでも飲もうと思ったのに。。橘の部屋もこんななのかな。しょうがないカジノでも行ってくるか。」
編集長ごめんなさい。一般的なラスベガスのホテルは編集長が泊まった部屋のようにあまり設備が充実していません。というのもラスベガスのホテルの一番の収益源はカジノにありますので、お客様にはできるだけカジノで遊んでいただかなくてはいけません。
私が泊まったSignatureのように客室の設備が充実しすぎているとお客様が部屋でくつろいでしまってあまりカジノに行ってくれなくなります。ですから、あえて部屋の居心地を悪くしてできるだけカジノで過ごしてほしいというホテル側の戦略なのです。
ちなみにどこのホテルもカジノを通らないと客室含めお目当ての場所に行けないような仕組みになっているので、できるだけカジノで遊んでもらいたいというラスベガス流の戦略は徹底されています。
また、カジノではチップは必要ですが、基本的に飲み物はタダとなっています。部屋に冷蔵庫を置かない代わりに、カジノに来ればタダでお酒が飲めますよという作戦ですね。
編集長の行動はまさにホテルの思惑通りといえます・・・。
編集長「橘、今からカジノに行こうと思ってるんだけど、一緒にどう?部屋にいてもつまらないし。。」
橘「(私は部屋でくつろいでいてもいいのだけど。。)そうですね。ラスベガスの雰囲気を味わうにはやっぱりカジノですよね。今からそっちに向かうのでフロントの近くで待っててください。」
いまどきのスマホであればほとんど国際ローミングに対応しているので、このように連絡を取り合うことができます。ラスベガスのホテルはとにかく広いので最初はホテルのどこを歩いているのか分からなくてすぐに迷子になってしまいます。こういう時にスマホが使えないとかなり大変ですよね。ただ、どこに行ってもカジノにはすぐに出られるのでこれもホテルの戦略なのでしょうか…。
編集長「おーい、橘〜、こっちこっち。」
橘「恥ずかしいからそんなに大きな声で呼ばないでください・・・。」
編集長「ラスベガスのホテルってなんかゆっくりできないよな。冷蔵庫もないからビールも飲めないし。橘の部屋はどんな感じだった?」
橘「まあ似たようなものですよ(ほんとすみません編集長)。」
編集長「よーし。こうなったらカジノでとことん楽しむぞー。」
橘「カジノのお金は経費で落ちませんからほどほどにしてくださいね。」
編集長「よし!まずは定番のスロットゲームからはじめようか。これだったら橘もできるしな。」
スロットゲームはお金を入れてスタートボタンを押すだけなので誰でも気軽に楽しむことができます。スロットマシーンには、1¢スロット、5¢スロット、・・・1$スロットといろいろなラインナップがあります。
1ドルスロットというと一見少額そうですが、これは1ラインあたりの金額なので、1ゲームするにはこの3〜10倍くらいの金額が必要となります。10ラインの1ドルスロットであれば1回に10ドル必要ということになりますので、100ドルなんてあっという間になくなってしまいます。
普段ギャンブルをやらない私でさえはまってしまうくらいなので普段からギャンブルをたしなむ編集長は大変です。まあやる前から分かっていたのですが・・・。
初めてスロットを楽しむという方は少額スロットから始めるのが無難ですね。
橘「編集長、さっきからだいぶ負けてるみたいですが・・・。」
編集長「いやいや、ようやくこのスロットもエンジンがかかってきたよ。ほら、またボーナスゲーム突入。いいぞーその調子だ!お姉さん、ビール追加ね。」
橘「編集長・・・。」
スロットゲームは最初こそ勝たせてくれるのですが、長くやってるとウンともスンともいわなくなります。最初はあれほどボーナスゲームが続いていたのもウソのよう。編集長の100ドル札もどんどんスロットマシーンに吸い込まれていきます。そうこうしている間にもバニーガールのお姉さんがせっせと飲み物を運んでくれますので、あっという間に時間が過ぎていきました。
編集長「やっぱり機械はダメだな。人間相手じゃないといまいち燃えないんだよ。よし!次はブラックジャックに挑戦だ。」
橘「編集長、今日はそのくらいにしておいた方が。また明日もありますし。」
編集長「橘、今日の負けは今日のうちに取り戻さないとギャンブラー失格だぞ。」
橘「いや、私はギャンブラーじゃないですし・・・。」
ブラックジャックはディーラーと勝負する対戦型のトランプゲームです。
簡単にルールを説明すると、手持ちのカードの合計が21を超えないように21に近づけ、最終的にディーラーより21に近ければ勝ちというものです。A(エース)は状況に応じて1 or 11、絵札は10に換算して計算します。最初の2枚で21になればブラックジャックという最強の手札になります。
本当はその他にもいろいろなルールがあって奥深いゲームなのですが、とりあえず上記のルールを知っていれば楽しむことができます。
ゲームにはいつでも参加できますので、まずはディーラーにお金をチップに替えてもらいましょう。テーブルにお金を置けばディーラーがチップに替えてくれます。
次に変えてもらったチップを四角で囲まれた賭けスポットに置いてベットします。この際、テーブルにMINIMUN BET 10$とか書かれていますので、そこに記載されている金額以上のチップをベットしましょう。
MINIMUM BETとはその名の通り、1回のゲームで賭けなければならない最低限の金額を意味します。MINIMUM BET 10$場合は10ドル以上のチップをベットすればOKです。テーブルによってこのMINIMUM BETのレートが異なりますので、この金額だけはゲームを始める前によーくチェックしましょう。
編集長「橘!このディーラーたいしたことないぞ。ここらでガツンといってやるか。」
橘「いや、今までは運がよかっただけだと思いますが・・・。」
編集長「よーし、500$ベット。勝負!」
こうして編集長の軍資金はあっという間に底をついてしまったのでした。
カジノで軍資金(USドル)が必要になった場合は両替窓口で日本円を両替してもらうか、ATMでクレジットカードのキャッシングを利用するかのいずれかの方法があります。基本的に日本の銀行カードによるキャッシングはできませんので、国際ブランドのクレジットカード(VISA,MASTER,AMEXなど)を使ってキャッシングすることになります。ちなみに国際キャッシュカードであれば海外ATMで日本の口座から現地通貨を引き出すこともできます。
編集長「あいやー。今日だけで3000ドルも負けてしまった・・・。」
橘「どうやったらそんなに負けれるんですか・・・。」
編集長「いやぁ、普通にやってただけなんだけど。おかしいな。どうしよう、橘〜。」
橘「いい年して甘えた声出さないでください。最初に言いましたけど経費にはなりませんからね。」
編集長「橘〜(泣)。」
橘「もう、初日からそんなに使ってどうするんですか。先が思いやられる・・・。」
こうしてラスベガスの長い夜が終わっていくのでした。
みなさんはカジノで熱くなりすぎないように気を付けてくださいね。
次回は「第3回 さらば!ラスベガス」をお届けします。