クレジットカードの種類について
クレジットカードの種類は非常に多く、どれを選んでよいか迷ってしまいます。できれば自分にとって得するカードを選びたいものです。そこでこの記事では、クレジットカードを種類別に解説し、代表的なカードをまとめてみました。
クレジットカードの種類と特徴
厳密に分類されるわけではありませんが、一般的に以下のように分類されます。
・銀行系クレジットカード
・信販系クレジットカード
・流通系クレジットカード
・交通系クレジットカード
・航空系クレジットカード
それぞれの特徴について解説します。
銀行系クレジットカードの特徴
銀行系クレジットカードとは、銀行や、銀行の関連会社が発行しているクレジットカードです。銀行の口座とセットになっており、キャッシュカードと一体型のカードになっていることが多いです。一体型のメリットとして、複数のカードを持ち歩かずに済むことが挙げられます。
クレジットカードの利用状況により、ATMなどの手数料が優遇されることがあるのも銀行系クレジットカードのメリットです。
発行元がしっかりしているので、社会的ステイタスとしてクレジットカードが役に立ちます。歳を重ねていくと、カードもシルバーやゴールド、プラチナとステージを上げて育てていくこともできます。育てたカードは何よりの信頼の証です。
ポイント還元率は決して高いとは言えませんが、自分のパートナーとしての役割を果たすのが銀行系クレジットカードです。
銀行系クレジットカード2選
三井住友クラシックカード
・年会費初年度無料(翌年度以降1250円+税 ※条件付き無料)
・最短3営業日で発行
・国際ブランドはVISAかMasterCard
・最高2000万円の海外旅行傷害保険
・最高100万円のショッピング補償
・写真入りICカードを選べる
初年度年会費無料は、インターネット入会の場合です。翌年度も条件によっては年会費が無料になります。条件は「クレジットカード利用」「マイ・ペイすリボ登録」です。「マイ・ペイすリボ」とは、ショッピングの1回払いが自動的にリボ払いになる絵方法です。
写真入りICカードなので、盗難時の不正利用のリスクが抑えられます。銀行ならではのセキュリティの高いクレジットカードです。
三菱UFJ−VISA
・年会費無料
・ATM利用手数料優遇
・最高500万円の海外旅行保険
・最高100万円のショッピング補償
・POINT名人.comで最大25倍のポイントが貯まる
・オンラインご利用明細サービス
年会費無料の銀行系クレジットカードです。ATM手数料優遇の条件は3つです。
1.スーパー普通預金を利用
2.三菱UFJダイレクトの契約と登録
3.クレジットカードの引落し
この条件を満たすと、三菱UFJ銀行のATM利用手数料が何回でも0円、コンビニATM利用手数料も2回まで0円です。
POINT名人.comとは、サイトを経由してショッピングすると、三菱UFJポイントが通常に比べて多く得られるサービスです。加盟サイトは楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、利用できる店舗は約500店舗あります。
銀行系クレジットカードながら、ショッピングも充実しているカードです。
信販系クレジットカードの特徴
一番歴史が古いのが信販系クレジットカードです。信販会社とは元々割賦販売を行っていた会社で、そこから派生してクレジットカードが生まれました。多数の提携先を持っており、種類が多いのが信販系クレジットカードの特徴です。
信販系クレジットカードの中には銀行系クレジットカード以上に、非常にステイタスが高いカードがあります。たとえば、アメリカンエキスプレスカードやダイナースクラブカードです。
信販系クレジットカードと銀行系クレジットカードの境目は厳密ではなく、たとえばJCBカードは信販系クレジットカードに分類されたり、銀行系クレジットカードに分類されたりしています。
手軽に持てるカードから、高ステイタスカードまで、幅広いラインアップがあるのが信販系クレジットカードです。
信販系クレジットカード3選
アメリカンエキスプレスカード
・年会費12,000円+消費税
・家族カード年会費6,000円+消費税
・ポイント還元率1%
・アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインで快適な旅行予約
・海外・国内ホテル宿泊料金8%オフ、ツアー代金は優待価格
・海外旅行の出発・帰国時スーツケース1個を無料配送
・国内28空港・海外2空港の空港ラウンジを無料利用(同伴者1名まで)
・最高5000万円の海外・国内旅行保険
一般カードで年会費12,000円とかなり高額ですが、スペックは他のクレジットカードのゴールドカード並みです。快適な旅行を望むならおすすめのカードです。
ダイナースクラブカード
・年会費22,000円+消費税
・家族カード年会費5,000円+消費税
・利用限度額は個別設定(一律の制限なし)
・27歳以上
・最高1億円の海外・国内旅行保険
・最高500万円のショッピング補償
・ポイント還元率1%でポイントは無期限
・世界800カ国以上の空港ラウンジ利用可
・海外旅行の出発・帰国時スーツケース1個を無料配送
アメリカンエキスプレスより年会費は高いですが、家族カードはこちらの方が安いです。最高1億円の旅行保障は圧巻です。
JCB CARD W
・年会費無料
・ポイントがオリジナルシリーズの常に2倍以上
・JCBオリジナルシリーズパートナーや、Oki Doki ランド 利用でポイント大幅アップ
・18歳以上39歳以下
・最高2000万円の海外旅行保険
・最高100万円のショッピング保険
年会費無料でJCBオリジナルシリーズが持てるお得なカードです。JCBオリジナルシリーズパートナーとは特約店のようなもので、割引を受けることができます。Oki Doki ランドはショッピングサイトで、このサイトを通して楽天やAmazonでショッピングをすると、ポイントがお得になります。JCBファンを取り込むための入門カードという位置づけです。
流通系クレジットカードの特徴
スーパーや百貨店、インターネットのショッピングサイト等が発行しているのが流通系クレジットカードです。年会費無料、または実質無料でポイント還元率が高いのが最大の特徴です。発行会社のショッピングモールや店舗では特にポイント還元率や割引率が高くなっています
流通系クレジットカードは、お気に入りショッピングサイトや店舗が決まっていれば、持っておくと非常に便利な、生活に密着しているカードです。
流通系クレジットカード2選
楽天カード
・年会費無料(家族カードも無料)
・最短即日カード発行
・ポイント還元率は1%、楽天市場では4%
・国際ブランドはVISA、MasterCard、JCB
・最高2000万円の海外旅行保険
・楽天市場で商品未着あんしん制度
楽天でショッピングをするならなくてはならないカードです。クレジットカードとしての機能は最低限ですが、ポイントがザクザク貯まるという大きなメリットがあります。
イオンカード
・年会費無料(家族カードも無料)
・最短即日カード発行
・国際ブランドはVISA、MasterCard、JCB
・ポイント還元率は0.5%(イオンの買い物では2倍)
イオンやイオンモールでのショッピングに便利なクレジットカードです。毎月10日はポイントが2倍です。毎月20日、30日にはショッピング金額が5%オフの特典があります。ただし、旅行保険は付帯していません。楽天カードに比べてポイント還元率が見劣りしますが、毎週イオンモールに行く、という方におすすめしたいカードです。
交通系クレジットカードの特徴
交通系クレジットカードは、鉄道会社や高速道路が発行しているクレジットカードです。交通系電子マネー(Suicaなど)と一体になっているものが多く、複数のカードを一枚にまとめられるメリットがあります。
交通系電子マネーの残高が減ってきた場合、オートチャージを設定していれば残高不足で改札で止められる心配がありません。エキナカ施設で多くポイントが貯まるカードもあり、普段の行動範囲で使う鉄道のクレジットカードを持っていれば、移動に買い物に、非常に便利です。
交通系クレジットカード2選
「ビュー・スイカ」カード
・年会費477円+消費税(家族カードも477円+消費税)
・ポイント還元率は0.5%(JR東日本のきっぷ・定期券購入・Suicaチャージでポイント1.5%還元、加盟店で最大2.5%還元)
・国際ブランドはVISA、MasterCard、JCB
・最高1,000万円の海外・国内旅行保険
年会費はかかりますが、SuicaにチャージしてJREポイントが貯まるので、充分元は取れます。エキナカを中心とした加盟店でのポイント還元率が2%とかなり大きめになっています。JR東日本沿線で生活する方におすすめのカードです。
京王パスポートPASMOカードVISA
・年会費初年度無料(2年目以降239円+消費税、ただし年1回以上のPASMOチャージで無料)
・京王ポイント加盟店でポイント還元率0.5%-10.0%(交通ではオートチャージ0.5%、PASMO利用1.0%、定期券購入1.5%)
・VISA決済還元率0.1%
・最高2,000万円の海外旅行保険
・カード利用代金WEB明細書サービス
加盟店でのポイント還元率が高く、オートチャージも付帯しているクレジットカードです。ただし、加盟店以外でのショッピングでは還元率0.1%と年会費無料にしてもやや見劣りします。京王沿線が生活拠点ならおすすめのカードです。
航空系クレジットカード
JALやANAなどの航空会社が発行しているクレジットカードです。マイルが貯まるのが最大の特徴です。マイルはショッピングだけでなく、飛行機に乗っただけでも貯まります。さらに、空港内のショッピングが割引になるサービス等もあります。
プライベートやビジネスで飛行機に乗る機会が多い人には是非おすすめのクレジットカードです。
航空系クレジットカード2選
ANA VISA 一般カード
・年会費2,160円(家族会員1,080円)初年度無料
・ポイント還元率0.5%
・入会時ボーナスマイル1000マイル付与
・ANA便搭乗の度に通常のフライトマイルに加え割増ボーナスマイル。
・ANAスカイホリデー・ANAハローツアー・ANA SKY WEB TOURが5%OFF
・最高1000万円の海外・国内旅行保険
貯まったポイントをマイルにする方法は「5マイルコース」と「10マイルコース」の2種類があります。5マイルコースは移行でマイルが半分になってしまうデメリット、10マイルコースは年間のマイル以降手数料が6000円かかるデメリットがそれぞれあるので、どちらが得か計算してからコースを決めるのがベターです。
JAL・VISAカード
・年会費2,160円(家族会員1,080円)初年度無料
・ポイント還元率0.5%
・入会時ボーナスマイル1000マイル付与
・毎年初回搭乗ボーナス1000マイル
・JAL便搭乗の度に通常のフライトマイルに加え割増ボーナスマイル。
・JALパックの割引(最大5%)
・最高1000万円の海外・国内旅行保険
ANAとほぼサービス内容は同じです。JALにするか、ANAにするかはどちらのフライトをよく使うかに寄ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。クレジットカードの選び方を目的別にまとめると以下のようになります。
ステイタスが欲しい:銀行系クレジットカード、信販系クレジットカード
ショッピングポイントを貯めたい:流通系クレジットカード、信販系クレジットカード
普段使う交通手段が決まっている:交通系クレジットカード
飛行機に乗る機会が多い:航空クレジットカード
クレジットカードの種類は無数にあるので、目的を決めなければ見当違いのカードを選んでしまいます。自分にとっていいカードに巡り合うことができれば幸いです。