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第4回 クレジットカード特集(前編)

 

ワンランク上のおひとりさまライフを追求するおひとりさまライフ編集部。
特集記事の第二弾はクレジットカード特集をお送りします。
T&Eカードの雄といえばなんといってもアメックスですよね。
今回は知られざるアメックスの不思議な世界についてお届けしていきます。

 

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橘「やっぱりスマートな都心ライフにクレジットカードは欠かせないですよね。さりげなく支払いを済ませておいてもらえるとかっこいいなーって思っちゃいます。」

 

編集長「それってクレジットカードじゃなくてもいいのでは・・・。」

 

橘「そういえば、編集長ってアメックスのプラチナカードなんですよね?」

 

編集長「ああ、そうだよ。」

 

橘「アメックスってクレヒスを重視するっていいますけど、夜のお店でしか使ってない編集長でもプラチナカード持てるんですね。」

 

編集長「おいおい、他でも使っとるわい。。」

 

アメックスにはグリーン、ゴールド、プラチナ、センチュリオンの4つのラインナップがあります。この中でもプラチナとセンチュリオンは招待制となっており、アメックスからのインビテーションがないと持つことができません。
アメックスはクレヒス(クレジットヒストリー:利用履歴)を重視しており、アメックスが求めるライフスタイルにあった使い方をしている人にインビテーションを送るといわれています。

 

インビテーションの基準はいろいろいわれていますが、特に下記の使い方は好印象といわれています。

  • 海外での利用
  • 国際線航空券の購入
  • 高級ホテル、高級レストランでの利用
  • ブランドショップでの利用
  • バレエ、オペラ、クラシックコンサートでの利用

 

よくよく見てみると、全てがT&E(トラベル&エンターテイメント)に関係していますね。
プレミアムカードは年会費も高くなりますので(プラチナ:13万円、センチュリオン:35万円)、この高い年会費を払っても満足感を得てもらうには、プレミアムカードで提供するサービスをできるだけ利用してもらう必要があります。そのサービス内容は主に上記の場面で利用することが多くなりますので、このようなシーンで頻繁に利用している方にインビテーションを送るというのも当然といえば当然なわけですね。

 

ただ、このような使い方をしないとインビテーションがもらえないかというと、そういうことはありません。ゴールド(稀にグリーン)を遅滞なくコツコツと使い続けていると、いつかはプラチナカードのインビテーションが送られてきます。これはアメックスに対するロイヤリティが高い顧客という観点からインビテーションを送っているわけです。
当然プラチナカードは13万円の年会費がかかりますので、その年会費を払ってでも入会するかどうかはお客様にお任せするということですね。

 

既にアメックスの会員で早くプラチナのインビが欲しいという方はクラブプレミアムプラスを狙ってみましょう。クラブプレミアムプラスは、年間200万円以上の利用を達成したグリーン、ゴールド会員向けのサービスです。
アメックスではクラブプレミアムプラスの会員に対してもプラチナのインビを送っているようなので、通常のインビテーション基準には満たなくてもプラチナのインビを送ってもらえる可能性があります。
もしくはアメックスが不定期で送ってくるDM(優待情報)に積極的に応じるのもロイヤリティを示すうえで効果的といわれています。

 

よく夜のお店で使うとインビテーションがもらえなくなるという話がありますが、これはほとんど関係ないといえます。編集長のように夜のお店で使いすぎるのはたしかによくないのですが、限度額の範囲内で使うぐらいならクレヒスになんら問題はありません。

 

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橘「プラチナってたしかコンシェルジュサービスがあるんですよね?」

 

編集長「ああ、そんなに頻繁に使わないけどいざという時に便利なんだよな。よく私設秘書のようなものだといわれるよね。そんな大げさなものじゃないけどな。」

 

橘「たしかに、編集長にはちょっともったいないですね。」

 

編集長「むきょー。コンシェルジュのお姉さんは橘と違ってやさしいもん。」

 

橘「はいはい。で、どういう時に便利なんですか?」

 

編集長「あれは年末の忘年会の時期だった。銀座で30人ほどの飲み会をすることになったんだけど、俺が十数件電話して全部断られたのが、アメックスのコンシェルジュに頼んだら一発だったんだよ。しかも予算とか雰囲気とか全部希望通りの店を取ってくれたし。」

 

橘「なるほど。それは編集長だから断られたのかもしれませんが、アメックスのコンシェルジュは優秀みたいですね。」

 

編集長「・・・。」

 

アメックスのコンシェルジュデスクでは予約困難なお店でも、毎日会員向けに1席は確保しているといわれています。
また海外でレストランのお願いをしたい場合も予算や場所、雰囲気を伝えるとすぐさま予約を取って折り返してくれます。こういうところが、ワールドワイドのネットワークを持っているアメックスならではのサービスといえるのかもしれませんね。
ホテルのサービスと同じようにコンシェルジュのサービスは一長一短でできることではなく、長年のノウハウが蓄積されてはじめて利用価値の高いコンシェルジュデスクになりえるわけです。

 

橘「そういえば以前編集長、プラチナカードの利用を止められていましたよね?」

 

編集長「そうなんだよ。ばしばし使ってたら急に利用を止められてびっくりした。」

 

橘「アメックスはよく限度額のないカードっていわれますが、事前に設定されていないだけで、その人の信用に合わせた限度額は設定されているんですよね。」

 

編集長「プラチナだからいくらでも使っていいと思ってたんだけどな。」

 

橘「私もアメックスの気持ちはよく分かります。そんなに夜のお店でばしばし使われたら不安になりますもん。」

 

編集長「・・・。」

 

アメックスの限度額

 

アメックスはよく限度額のないカードといわれますが、もちろん限度額がないわけではありません。クレジットカードは通常、一般カードは30万円、ゴールドカードは100万円というようにカードの種類ごとに限度額が設定されています。
アメックスには、グリーン、ゴールド、プラチナと3種類のカードがありますが(センチュリオンは別格として)、これらはサービス内容が異なるだけでカードによる信用枠(与信)の違いはありません。
意外に感じられるかもしれませんが、アメックスはカードの種類で限度額を設定しているわけではないので、プラチナカードを使っている人よりもグリーンカードを使っている人の方が限度額が高いということも十分にあり得ます。アメックスはカードの種類ではなく、使う人ごとに個別に与信枠を設定しているわけです。

 

一般的に入会当初の与信枠は年収の24分の1といわれています。おおむね20〜30万円からスタートという人が多いようです。例え年収1000万円の人でも当初の限度額は多くて40万円程度ということになります。
通常、年収1000万円の人がVISAやJCBなどのゴールドカードを取得すると最初から200万円程度の与信枠が付くことも珍しくないなかで、アメックスの与信枠は極端に小さいように感じます。
これはアメックスが基本的に翌月一括払い(マンスリークリア)のカードであるということが関係しています。

 

VISAやJCBなどのクレジットカードは分割払いやリボ払いが可能なので、高額の決済を行った場合でも必ずしも一括で支払う必要はありません。
これに対してアメックスは基本的に利用した分については、翌月に一括で支払いをする必要があります。そのため厳格とも思える与信枠の設定が必要となるのです。
毎月確実に支払うことのできる額というのは可処分所得からある程度推定できますので、年収の24分の1という数字が出てくるわけですね。
ですから、アメックス以外のゴールドカードでは限度額200万円なのにアメックスに入会してみたら限度額が20万円だったということも珍しくはありません。

 

ちなみにアメリカではクレジットカードというとアメックスのようなマンスリークリアカードとリボ払い専用カードの2種類に大きく分けられ、マンスリークリアカードを持つこと自体がその人の信用力を表すという側面があります。
ですから、アメリカでアメックスを提示すると、それだけで一定の信用力がある人と見てもらえます。

 

限度額を知るには

 

アメックスでは限度額をこっそりと設定していますので、自分の限度額が今いくらなのかというのはアメックスに電話して聞くほかありません。
その際には「お客様の利用実績からすると30〜40万円ぐらいなら使っても大丈夫ですよ」という風に教えてくれます。
ただ、この限度額を超えたらすぐに利用停止になるわけではなく、少しぐらいなら超えて使っても問題ありません。
しかし、毎月アメックスが想定する限度額を超えて使ってしまうと話は別で、ある日突然利用停止になるといったこともあり得ます。
これは入会の審査時にその人の可処分所得を計算して限度額を設定しているのに、それを常に超えるような使い方をしているのはおかしいとアメックスが考えるからです。
銀行口座に預金をたくさん持っていてもアメックスはそれを知りませんので、想定されるキャッシュフローの範囲内で与信枠を設定しているわけです。

 

突然の利用停止を回避するためには、高額決済をする前にアメックスに電話して事前承認を得ておくことが重要です。もしくは毎月アメックスが想定する限度額以上の使い方をするのであれば、銀行の残高証明を送付するなど資産開示をすることで限度額を上げてもらうことも可能です。
いずれにしてもアメックスが不安に思うような使い方をするときには事前に電話をすることが重要ですね。

 

マンスリークリアの注意点

 

マンスリークリアの注意点として、支払いが完了した時点で初めて限度額が回復するということを覚えておいてください。例えば限度額が40万円だからといって毎月40万円使ってよいわけではありません。2日締め21日払いのケースですと、2日締めの段階で30万円の利用があった場合、21日の支払日までに利用できる額は残りの10万円ということになります。
締日が過ぎたら限度額が回復すると思いがちですが、実は支払いが完了するまで限度額は回復しないわけですね。
ですから限度額については2か月分の利用枠と考えていれば安心できます。
このことから、アメックスが40万円の限度額を設定した場合、その半分程度の額が可処分所得から計算して毎月支払い可能な水準であると判断していることが分かります。

 

利用実績が重要

 

アメックスの限度額は、利用実績に応じて常に変動しています。
毎月順調に決済を重ねていくことで限度額はどんどん上がっていき、場合によっては一般のゴールドカードよりもはるかに高い与信枠を設定されるというケースもあります。

 

このようにアメックスは最初は多少使いづらさを感じるケースもありますが、使い続けていくことでその人に合わせて柔軟な変化を遂げるという、とても魅力的なカードでもあります。
センチュリオンの取得は少々難しいと思いますが、プラチナまででしたら実績を積み重ねることで決して取得が難しいということはありません。
まずはグリーン、ゴールドに入会し、着実に実績を積み重ねていくということが重要といえます。

 

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